岡山からいつも夫婦で来店して頂いている岡山の建築家の木多氏。
ステキだったので日記で載せたい。
と無理を言ってお願いしました。ありがとう🐰
この温度感がいいですね。
とても平和な温度なんだけど凛とした空気感もある。
天井や壁の照明もイイな。
TV台の色をチャコールにする辺りにセンスを感じます。
みなさんぞ参考になると思います。
最後につけた動画の<Blake Lively> の家もすごい素敵です。
レンガの雰囲気がとても好きです。
それではどうぞお楽しみくださいませ。
はじめまして。岡山在住のキタと申します。
この度、自宅マンションのリノベーションをしたのでその事につい て少し書かせてもらうこととなりました。
僕は3?歳男性で、妻、娘二人と一緒に暮らしています。リノベー ションに至った経緯としては、子供が大きくなって手狭になってき たのと、設備や水回りなども古くなったため思い切ってフルリノベ ーションするはこびとなりました。
建築に関わる仕事をしていて自宅という事もあり、 自社施工で設計からコーディネートまで好き勝手にしております。
リノベーションするにおいてまず一番に大事にしたのは、「 家族が心地よく暮らせる」という事です。
こう書くとそんなの当たり前じゃないの、と思いますが商売という のは、当事者(注文者)意外の勝手な思惑が大きく組み込まれてし まう事が多くあります。(例えば建築だと間取りや材料をパターン 化して効率を重視し、利益率をあげたい、、など)
もちろん会社がなりたたなければ注文も出来ないのでそれも大事な 事ですが、そこを重視しすぎて提供するものが見合ってない、 という本末転倒な状況も多々あると思います。
そういった場合、 当事者である注文者に制限がかけられるカタチとなるので、満足い かない商品を手にして、 ずっと不満を抱えながら暮らしていかなくてはならない... というおそまつな結果になってしまう事があります。
こう考えると、自分たちの暮らしに見合った商品を手にするという のは、シンプルで当たり前の事なのですが意外と難しいんですよね 。
話がずれてしまいましたが、
心地よい暮らしというのは何か、と家族で考えたときに下記のよう なポイントを重視する事にしました。
□ 自然素材を取り入れた、明るく爽やかな空間
□ 手を入れながら愛着を持って使える設備環境( キッチンや洗面台など)
□ 家族の気配を感じながら過ごせる、プライベートスペース
□ シンプルで飽きのこないインテリア
大まかにはこんな感じです。
この部分を家族で共有して、舵取りはすべて任せてもらいました。
これは経験上の持論ですが、 何事も船頭は一人のほうが結果は上手くいくのではないかと思いま す。(会社で例えると、社長が二人いると方向性がぶれたり、 周りの人間もどちらに支持すればいいのか迷ってしまいますよね。 )
そして信頼できる参謀がいること。
こちらは妻です。 選択肢に迷ったときなどは大いに助けてもらいました。
そして頼れる部下。
それは子どもたちです。
小学生と中学生の娘二人ですが、 引っ越しや組み立てなどとても活躍してくれました。
そしてなにより、妻含む彼女たちの笑顔が心の支えでしたね。
好き勝手できるのは良い事ですが、通常の仕事外で、設計、 図面作成、選定、コーディネート、資金計画、現場立会い等、 やることが山積みでなんどか挫けそうになりましたが家族と同僚の おかげでこのリノベーションをかたちにする事が出来ました。
最後にもうひとつ、 空間づくりにおいて僕がとても大事に思っているのは「空気感」の 演出です。
レースカーテン越しに入り込む優しい日差し。
心地よい音楽と一杯のお茶。
夕食後の家族で過ごすたわいもないひととき。
こんなイメージが持つ「空気感」に僕の個性をさりげなく添えて。
何がソコにある、 というわかりやすいものがある訳ではないですが、 どこか心地よい空間。
写真では伝わりにくいけど、こだわって選んだ素材の持つ美しさ。
そういったイメージをひとつひとつカタチにしながら我が家のリノ ベーションはカタチになりました。
けして広く贅沢なわけではないですが、 身の丈よりちょっぴり背伸びするくらいの素敵な暮らしができるマ イホームに、刺激を受けながら楽しく暮らしています。
そして、高井さんのデザインにもそういった空気感や美しさを感じ ます。
袖をとおしてわかるフォルムや素材感の良さ。
流行からのちょうどいい距離感。
ベーシックな中で垣間見えるズルいこだわり。
お店が堀江にあった頃からファンになって十数年。
いまだに新しいコレクションが楽しみでワクワクします。
僕もまた、誰かにとってそうでありたい、と日々思う次第でありま す。