Aug 23, 2018

ダウン

竹内です。

秋冬アイテムたくさんのご予約ありがとうございます。

各アイテムともこれまで以上に作り込んだので、きっと気に入ってもらえると思います。ぜひ楽しみにお待ちください。


今回はお問い合わせの多いMe/Her Puffer Down Coatについて。

一番高価ですし、ダウンの種類やフィルパワーなど機能的なところも色々気になる人も多いみたいなので、できるだけ詳しく答えようと思います。

まず早速、ダウンについて。

知ってる人もいると思いますが、ダウンジャケットの「中身」には基本的に「ダウン」と「フェザー」が使われています。(ポリエステルはダウンじゃないです、念のため。)

それぞれの主な特徴として、

・ダウンは「軽量」で「保温性」が高い

・フェザーは「弾力性」と「通気性」が高い

という特徴があります。

なので、一般的にはダウンが多く入っている方が暖かく軽量で高級品とされていますが、フェザーもある程度配合することによって弾力性を確保して型崩れしないようにしています。

で、もうひとつ細かくいくと、ダウンの中には「グースダウン」と「ダックダウン」というものがあります。これは名前の通りで

グースダウン→ガチョウの羽毛

ダックダウン→アヒルの羽毛

です。

一般的にはグースダウンの方が暖かくて高級品とされています。

とりあえずはここまでが基本知識です。


で、今回のコートはどうかというと、

まず、ダウンとフェザーの割合は、「ダウン90%・フェザー10%」です。

ダウン95%の方がいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そうするとダウンジャケットとしては復元力(弾力性)が足りなくなってしまうそうです。

それでこのダウン90%・フェザー10%がベストな配分とされていて、今回はそれに基づいています。

ちなみにMONCLERやDUVETICAをはじめダウンで有名なブランドもほとんどがこの配分で、ダウン91%以上はほとんどありませんでした。(逆にダウン80%っていうのは高級ブランドでも割とあります。)


次にグースダウンとダックダウンについて。

今回のコートには「フランス産ホワイトダックダウン」という種類のダウンが使われています。

上にも書いたように一般的にはグースダウンの方が暖かくて高級品なんですが、この「フランス産ホワイトダックダウン」はダックダウンの中でも品質が高く、グースダウンをしのぐとも言われています。


あとは最近のこの記事。

https://www.wwdjapan.com/668936

ノースフェイスについての記事ですが、今回のコートもこの記事にある河田フェザーさん精製のダウンを使用しているので、品質は折り紙付きです。


最後にフィルパワーについて。

聞いたことある人も全く知らない人もいると思いますが、「ダウンのかさ高性」を表す単位で、「同じ重さの場合のボリューム」を数値化したものです。

ボリュームが大きい方がより多くの空気を含むことができるので、このフィルパワーが大きいほど暖かく良質なダウンです。

数値的には600フィルパワーあれば良質なダウン、700フィルパワー以上あれば高品質のダウンといわれています。(1000フィルパワーというのもありますが、そこまでいくとタウンユースにはオーバースペックすぎて暑いと思います。)

で、今回のダウンは?というと、750フィルパワー。

高品質の基準はもちろんクリアで、しかも全身ダウン&膝丈なので、よっぽど極端な気候でない限り十分対応できるスペックです。


色々書きましたが、こんな感じでクオリティーにもしっかりこだわりました。
スペックだけ見てもここまでやっているところはなかなか無いと思います。

冬はこれさえあれば、っていうコートなので、ぜひ楽しみにしていてください。