Aug 15, 2016

お盆/Radiohead


今月は、時期なんでお盆についてです。

お盆は正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といって、それが省略してお盆になりました。

お盆が始まった理由は2つあって、

①日本に昔からあった先祖供養の習慣(まつり、儀式)に、
②後から日本に入ってきた仏教の「目連伝説」と言う伝説が混ざって今のお盆になりました。

それぞれ説明すると、

①まず「先祖供養の習慣」です。昔から日本には初春と初秋の満月の日には、先祖が地上へと戻ってくるから迎い入れおもてなしをする行事、というのが行われてました。これは先祖供養と収穫や豊穣をお祈りするという2つの意味がありました。この初春と初秋の行事は、それぞれお正月とお盆に変化したと言われています。

②次に「目連伝説」です。目連っていう人がいて、この人は神通力っていう超能力みたいなのが使えるんですけど、修行の最中に亡くなった母親の姿を探したんですよ。そしたら餓鬼道(迷いがあるものが輪廻するという6つの世界の1つ。僕らがいる「人間道」もその1つ。)っていうまあイメージでいうと地獄みたいなところに堕ちているのを見つけました。母親は喉を枯らし飢えていたので、水や食べ物を差し出しました。でも口に入る直前に炎になって、母親の口には入らなかった。マジか、と思って、釈迦にどうすればいいか聞くと、「修行の最後の日(7/15)にすべての僧侶に食べ物を施せば、母親にもその施しの一端が口に入るだろう」と答えました。その通りに実行して、僧侶のすべてに布施(飯等をあげること)を行うと、僧侶たちは飲んだり食べたり踊ったり大喜びをしました。すると、その喜びが餓鬼道に堕ちている者たちにも伝わり、母親の口にも入った。っていうまあ良いことをすれば願いが叶うっていう意味も含まれてると思うんですけど、そんなストーリーです。

この2つの風習が混ざって、7/13から7/15に亡き人が地上に戻ってくるから供養しようって感じに落ち着きました。ただこれは旧暦での話で東京を含む関東等では7月にお盆をやりますが、その他の地域は新暦の8月にお盆をやっていて一般的なのは8月のほうっすね。

僕の周りも結構多いですけど、最近はなかなかお墓参りとか行けない人も多いと思います。

でもこの機会にお墓前りに行って先祖のことを少し考えてみるのもいいと思います。
お盆は忙しいよ、って人は別にお盆じゃなくてもいいんで実家帰ったら行ってみてください。

なんか単調な生活の繰り返しでこのままでいいのかなーって思ってる人はまずお墓参りっすね。
現代人にとっては、普段しないことだし先祖について考える機会はあんまりないような気がするんで、自分の命や、自分の人生についての考え方が変わるキッカケになると思います。

話は変わりますけど、この前近所の目黒シネマで映画「JUNUN」を観に行きました。
レディオヘッドのジョニーグリーンウッドがインドでイスラム神秘主義のスーフィズムと深い関係にある宗教歌謡からインスパイアされた音楽を、インドの人たちと作りあげていく様子を撮っただけのものです。

でも、僕にとってはすごいよかったです。

今の自分や今の音楽ってものに満足せずに、ちゃんと宗教や文化からもインプットしているからレディオヘッドは進化していけるんだと思います。

あと、宗教やってる僕として嬉しかったのは、やっぱりこの人達も宗教や伝統を取り入れているから、より気高く、より深みがある音楽になっているんだろうなって感じたことです。

僕たちも宗教や伝統をとりいれて、より気高く、深みがある人間になっていきたいですね。

動画は映画館でJUNUNのあとに上映された、Daydreamingです。やっぱかっこいいっすね。