Dec 15, 2016

鷲図屏風 by Maeda

こんにちは。前田です。

前回に引き続き、衝撃を受けた芸術について書きます。

なんつーか芸術について語るなんておこがましいですね。芸術についての勉強なんて少しもしてないし、語る言葉も持ち合わせていません。

下手に語ることで作品の価値を下げる可能性の方が大きいです。

でも感動したことを拙くても言葉にすることで、その記憶が蘇るし、その作品について興味を持ってくれる人がいれば少しは意味があるのかなと思います。

前置きが長くなりましたが、今回は曾我蕭白の「鷲図屏風」です。

円山応挙とか伊藤若冲と比較されることが多い気がしますが、僕は曾我蕭白が1番好きです。
天才というか奇才です。

千葉市美術館で作品を見た時、一発でヤラれました。

猿を襲っている鷲の眼光、生き死にの刹那に発せられる凄まじいエネルギーが絵の全体から発せられていて、身体中の血液が熱くなりました。

生と死が血液と混ざり合って心に流れ込んで来る感じです。

冷え性の人は絵を見ただけで治ると思います。物凄いインパクトです。

屏風絵なので少し損傷があったのですが、それでも絵のオーラは衰えていませんでした。

余談ですが、蕭白の絵はボストン美術館や千葉市美術館と三重県の美術館の所蔵がほとんどです。

しかしこの「鷲図屏風」は個人蔵なんです。

千葉市美術館のキュレーターに「誰の所蔵なんですか?」と聞いても「名を伏せることを条件に作品をお借りしております」と教えてくれませんでした。

まぁ教えてくれるわけないと思いますけど、誰が所蔵してるのかすごい気になりますよね。そのミステリアスさも相まって好きな絵です。

千葉市美術館は魅力的な展覧してるのでオススメです。

残念だったのが画像を載せても実物のオーラが全くないこと。。。

当たり前ですが、芸術は直接肌で感じてこその価値ですね。

ネットサーフィンで芸術を見た気にならないで足動かしましょう。