Jul 20, 2017

手仕事 by Kameoka

亀岡です。

今回は手仕事について。

最近、エルメスが手仕事展なるものを開催したり、シャネルがメティエダールコレクション(メティエダールとはフランス語で“手仕事”を意味し、職人技をふんだんに取り入れているのが特徴)を開催したり、自社のクラフトマンシップを謳ったものをよく目にします。

一般の人は、アパレルで物作りをしている人はみんな下の動画の様な、、
デザイン画があり、ボディに立体裁断で生地を当ててシルエットを出し、モデルさんに着せて修正してく…なんて想像されるかと思いますが、それが出来るのはほんと上の方の一握りのブランドだけだと思います。

ボヤっとそれに似たプロセスではあるけれど、時間短縮の為にほぼズバリの他者製品をサンプルを元にしたり、なんならトワルを組むことなくサンプルを上げて、展示会へ臨むブランドなんかもあったり。

結局のところ、良いものを作るにはセンスはもちろんですが、時間とお金と拘れるだけの体力とそれに関わる人の質の良し悪しだと思います。

センス抜群のデザイナーだけでは、、最高のシルエットを作れるパタンナーだけでは、、腕の良い工場さんだけでは、、良い生地・良い附属だけでは、、良いものはできないんです。

バランスってほんと大事だと思います。

みんなが100%を繋げれば、感動的な物が作れます。

オートクチュールがその代表です。
顧客さんの為に、何時間もかけて作りだす職人技は見ていてうっとりします。

私は、百貨店の実演販売を見るのが好きです。

きんつばが、大判焼きが、みるみるうちに出来上がるのをみるとワクワクします。

職人さんの手慣れた作業にも感心しますし、出来上がるまでのプロセスを間近で見れるのはとても感動します。

なんでもそうかも知れませんが、ちょっと裏側を知ることで出来上がりを見たときの深みが増す、みたいなことありませんか?

大量生産・効率主義で似た様な服が溢れ返って、特に服にときめくようなことが少なくなってきた今こそ、手仕事はとても大事なキーワードだと思います。

自分自身ももっと技術を磨いて自分のポテンシャルを上げていきたいです。